この時期の楽しみ。
柿。
でも、私が好きなのは皮がやぶれそうになっているくらい熟した柿。
普通の柿を買ったら、ずーっと食卓に放置しておいて、食べ頃まで待ちます。
ヘタをくりぬいて、スプーンで実をすくって食べるのが喜びなのです。
でも、この喜びはあんまり人に理解されないみたい。
子供の頃も、たとえば家族中そういう柿が好きだったら、熟し柿取り合い!になるかもしれないけど、「どうぞ、どうぞ」だった気がする。
あまり物をねだらない私だけど、八百屋さんで、見た目がきったなーくなって値引きされた柿をみると、「欲しい」とお願いしたものです。
母も、わかっているので、「安かったでー」と買ってきてくれたり。
とにかく、長年の熟し柿ファンなのです。
それが最近のスーパーときたら。
きれいな熟してません柿ばっかり!!
時々、「ごめんなさいね、ちょとわるくなってますけど、そのぶん値引きします」的な抱き合わせ商法で、よっつのうち、ひとつが熟して値引きされていたりする。
解せない。
このジョーカー的な役割。
だけど、私としては、愛しい柿が安くなってるわけだからありがたく買う。
けど、ここで問題が。
よっつ全部熟しているならどれを買ってもいいけれど、
よっつのうち、ひとつだけが熟しているわけです。
いくつも並んでいる抱き合わせ柿たちの中から、1番熟した柿入りのパックを選びとり、ごきげんさんでレジへ。
そーっと扱ってもらわないと、皮が破けちゃいますから、緊張です。
大事な柿・・・を握ったレジのおにいちゃんがひと言。
「すいません、これ、腐ってますよね。」
と、いいながら、柿を押しつぶそうとするんです。
「やめてーーーーーーーーーーーっ!!腐ってなーーーーーーーーーい!!」
という心の声を押し殺し、超クールに、にっこり笑って「大丈夫ですよ。」
と言いましたけど。
ま、今は若いからわからないよねー。
熟しているのと、腐っているのとの違い!