ドミソをあわせて奏でるとCのコード。
二十代のころ、「君の曲は、はじまりがCのコードが多いから、他のコードにしたら?」とアドバイスいただいたとき、はじめて「そうか、Cが多いのか。」と理解したくらい、ほんとうに、まったくそういうことを気にもせず、曲をつくっていました。
今も、コード先行でつくることは(ほぼ)なくて、結局はメロディーにあわせて好きな音色のコードをつけて歌うという感じです。
でも、さすがに、ドミソで始まるということは、気づくようにはなりました。
だからできるだけ、そこから始まらないようにしようと努めてきたのだけど、14日の「うたの素Vol.50」で弾き語りした新曲「あめあかり」は、わざとCで始まるようにしました。
私の歌の根っこを思い出そうと思って、歌詞もこの日記に書いているようなことや、日頃散歩で見かけて感動した瞬間を閉じ込めました。
50回記念なので、うたの素の元を見直そうという自分だけの裏コンセプト。
“雨上がり 散歩道で・・・♪” が始まりなのだけど、タイトルは、「あめあかり」
漢字表記にするとしたら、「天明かり」だと思います。
そういえば、日本神話には、天火明命(アメノホアカリ)という神様がいらっしゃる。
そこまで考えてつくってはいなかったけれど、こういう後付けの意味のようなものを導き出す曲はいい曲になる予感がしています。
私に、コードCから離れるようにアドバイスをくださったのは、アレンジャーの大村雅朗さん。
「Close to the sky」「はじめの一歩」「TAKE OFF」「Lost Melodies」「泣くもんか」「風になりたい」「三日月夜」「つよくなりたい」「ゆきうさぎ」「friends」「魔法の呪文」「You're the only melody」「春水面」で、お世話になりました。
46歳でお亡くなりになって、今年で22年。
6月29日は、命日でした。
なんかいい曲な気がするーっていう曲がうまれるたびに、なんで大村さんいないのかしら?と思って泣けてくる。
きっと、アレンジをお願いしたら、とっても素敵なイントロで、まるでCから歌が始まるとは思えないようなやつ、考えてくれちゃうんだろうなあ。
でも、今なら、私も「こんなのどうかな?」って提案できるんだけどなあ。
それでもって「これはわざと始まりはCにしたいの。」と言ってみたい。